薄毛の原因のひとつに睡眠不足があります。睡眠不足が肌によくないという話はよく耳にすると思いますが、髪にも悪いという事実はあまり認識されていません。
髪は肌と同様、ケラチンというタンパク質で構成されているため、その性質はとても似通っています。そのため、肌にいいものは髪にも良く、逆に、肌に悪いものは髪にも悪いのです。
成長ホルモンが髪を育てる
人間の身体では、毎日髪や肌、爪などが作られていますが、これらの形成に深く関わっているのが成長ホルモンです。
成長ホルモンは、三大栄養素と言われる炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進させる作用を持つ他、アミノ酸の吸収率を上げ、タンパク質の合成を促す作用があります。そのため、大部分がタンパク質で構成されている毛髪は成長ホルモンの作用を受けやすく、成長ホルモンが分泌されればされるほど、毛髪は丈夫で健康な髪に成長し、薄毛になりにくい環境を作り上げます。
成長ホルモンは睡眠時に多量に分泌される
ここで、睡眠の話に戻りましょう。
成長ホルモンは絶えず分泌されているものではなく、分泌されるタイミングがあります。運動後などもその対象となりますが、多くは睡眠中に分泌されます。そのため、睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少し、毛髪の形成に必要なタンパク質の合成が十分に行われなくなることから、薄毛の原因となってしまいます。
成長ホルモン分泌タイミングを逃さない
成長ホルモンは睡眠時に主に分泌されると述べましたが、さらに分泌量が上昇する時間帯というものが存在します。
それは、午後10時~午前2時の間です。
この4時間の間に上質な睡眠を取ると、成長ホルモンが最大限に分泌されます。
子供はともかく、大人には午後10時就寝というのはなかなか難しいことですが、普段睡眠不足で、最近薄毛が気になりだした人は、これを機会に、タイミングを見定めて睡眠を取るよう心がけてみることをおすすめします。